だんドーン・ハコヅメ感想

だんドーン:第35話「吉野山の半次郎」感想―漫画だから好きになれるキャラクター

今回も太郎くん登場! てっきり大久保家に引き取られて出番終了かと思ってたから嬉しいな。「命はとおとくていとおしい」「しっとじゃん」とか台詞の端々がひらがなで表現されているいて、子どもらしくもあり、語彙が増えていて成長ぶりがうかがえる。きっと…

だんドーン:第34話「さらば薩摩、さらば髪」感想―笑いの密度がすごかった説明回

今回はカラー表紙!川路と作蔵先生の背景には春画界の有名どころ、「蛸と海女」。初見の時はなんかおしゃれな幾何学模様くらいに認識してて、読み直して笑った。

だんドーン:第33話「お利口さん太郎」感想―大事件の丁寧なエピローグ

今回は、可愛くて気が利き過ぎる太郎のその後が描かれた。桜田門外の変という大事件の周辺にいた一人の子どもの心情や周囲の気遣いが丁寧に語られていて、史実を虚構でふくらませた面白さを味わえた。

だんドーン:第32話「雪を背負う一本松」感想―凄惨な次男坊の最期と希望のある読後感

有村三男坊に続き次男坊も死んでしまった今回、涙を誘われた。しかし怒涛のお笑いがこれに続き、最後はしんみりとさせられる泰三子作品定番の面白さだった。

だんドーン:第三十一話「薩摩の腹の内」感想―目の光が消えてしまった

毎週毎週面白いしあれこれ考えさせられるので、コミックスでまとめて読んでからじゃなくて、初読みの時の感想を残しておきたい!と思わせるだんドーン。今回も重かった。

だんドーン:第三十話「慕い偲ぶ思い人」感想―タカの重すぎる心

ようやく桜田門外に到着した多賀者たち。井伊直弼の死に直面して激情を表すタカを見るのがもう辛い。関わった一人一人が過不足なく描写されていて、事件の衝撃が伝わってきた。

だんドーン:第二十九話「桜田門外の悲劇」感想―直ちんのメタ台詞

緊迫した展開が続くここ数話、とうとう井伊直弼が命を落とした。今回のサブタイトルは「桜田門外の変」ではなくて「桜田門外の悲劇」。国を守ろうとした純粋な人間同士の凄惨な結末だった。

だんドーン:第二十八話「桜色の雪」感想―みんな天の下

井伊直弼への襲撃がとうとう始まった。 双方初めての真剣での殺し合いに予想外の出来事が次々と生じ、笑えるシーンも盛りだくさん。それなのに凄惨。

だんドーン:第二十七話「桜田門外の変開始」感想―タカの生い立ちを想像させられる

劇的な展開となっただんドーン第二十七話。今回も構成のち密さに驚嘆した。 淡々とした会話での斬り合い 犬丸が粛清直前に伝えた藩邸への討ち入り計画はフェイクで、実際は井伊直弼が登城する時に襲撃する計画が準備されていたため、多賀者は見当違いの警備…

だんドーン:第二十六話「日月よ止まれ」感想―犬丸の仕事

「ハコヅメ」の泰三子先生が同作を休止して連載を始めた、日本警察の父、薩摩出身の川路利良をモデルに描く明治維新期を舞台にした漫画「だんドーン」を愛読している。 第二十六話では同作最初の山場であろう桜田門外の変を直前に、登場人物が大切な人との別…